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ちょっと寒くなってきた頃、美味しい食材が沢山登場します。そして中華料理で美味しくなるのは上海蟹。同じ上海蟹でもオスとメスでは食べごろが違うのを知っていましたか?メスが人気の食材が多いのですが、上海蟹はオスが人気です。せっかくなら人気のオスを、一番美味しいシーズンに食べたいのもですね。
そもそも上海蟹とは?
上海蟹はモクズガニの一種で和名はチュウゴクモクズガニ。甲羅幅は8cmくらいです。中国の長江流域を中心に、遼寧省から広東省まで、広い地域の川に分布しています。最も有名な産地は上海ではなく、上海から車で1時間程にある江蘇省蘇州市にある陽澄湖(ヨウチョウコ)。中国では上海蟹とは言わず、大閘蟹(ダージャーシエ)と呼ばれています。
オスとメスで旬が違う
1年中食べることができる上海蟹ですが、旬は秋。そして「九円十尖」という言葉があるように、お腹が丸いメスの食べごろは旧暦9月(太陽暦の10月)、お腹が尖ったオスの食べごろは旧暦10月(太陽暦の11月)とされています。これはメスの卵に比べ、オスの白子が美味のため、白子が詰まってくる頃に人気が高まるためです。
オスとメスの見分け方
上海蟹のオスとメスを見分けるのは簡単です。「九円十尖」と表現したように、メスのお腹は丸く、オスのお腹は三角形になっています。両方を比べると分かりますよね。食べる時はオス、メスとも胃やエラを除いた方が良いそうです。
上海蟹の足には身が少ないので、蟹味噌を楽しむのが一般的。そして、ホクホクした白子がある11月のオスは絶品。どうせなら一番美味しい時期に楽しみたいものです。